SMAコネクタ(SubMiniature A Connector)とは

SMAコネクタは、ねじ込み式のロッキングメカニズムを採用した小型の高周波同軸コネクタです。

小型の高周波同軸コネクタとしては他に、SMB、SMPなどがあります。

特性インピーダンス:50Ω

周波数帯域:最大18GHz

用途:高周波通信、無線通信機器、測定機器、車載ネットワークなど

SMAコネクタ(SubMiniature A Connector)の規格

・IEC 60169-15(国際電気標準規格)

 SMAコネクタの寸法、特性、試験方法 について規定

・MIL-STD-348A(米国軍用規格)

 SMAコネクタを含むRFコネクタの機械的寸法、電気的特性、耐環境性能などを規定

・EN 122110(欧州規格)

 高周波同軸コネクタに関する寸法、特性、機械的・電気的要件を規定

SMAコネクタ(SubMiniature A Connector)の特徴

SMAコネクタは、強固な接続を確保できる機械的安定性が特長で、測定機器やネットワークアナライザーなどの高精度な測定環境に適しています。特に、測定時の正確な信号伝送を確保するため、高精度なコネクタが求められる場面で活躍します。

また複数の規格でインターフェースが規定されており、これらの規格に準拠することで異なるメーカー間でも互換性が保たれ、さまざまな用途で信頼性の高い接続が可能 となります。

一方で、ねじ込み式であり作業性はやや劣るため、車載用途では大量生産向けの標準コネクタとしての採用は限定的です。

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Rosenbergerの高精度コネクタと測定ソリューション

Rosenberger製SMAコネクタは、正確な加工技術と高い性能が評価され、世界的な測定器メーカー各社の標準品として採用されており、高い信頼を得ています。

Rosenbergerでは、異なるコネクタ間の電気性能を正確に測定するために必要な変換アダプターを幅広く展開しており、SMAコネクタを用いた計測システムにおいても高精度な測定環境を提供しています。

車載用途ではFAKRAHFM(High-Speed FAKRA-Mini)など、耐環境性と高周波性能を両立させた製品群を展開し、次世代の自動車通信に貢献しています。

監修者

1990年~車載アンテナメーカーである株式会社ヨコオに入社。衛星通信機器の電気設計及びセラミックアンテナ及びフィルターの設計に従事し、その後車載通信機器事業部の電気設計管理職となり主に車載アンテナの開発を遂行。2018年~高周波コネクタ製品のトップシェアメーカーであるローゼンバーガーの日本法人であるローゼンバーガー・オートモーティブ・ジャパン合同会社に転職し、車載通信機器の開発で培った知識を生かし、マネージャーとして各OEM及びTier1へ製品の市場導入サポートを行っています。

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