定格電圧とは
電気機器や電子部品が安全かつ正常に動作するように設定された電圧値のことを示します。
定格電圧を超えた場合、回路の絶縁破壊や部品の損傷が発生する可能性があり、機器の故障や火災の原因となることがあります。
そのため、製品ごとに適切な定格電圧が設計され、過電圧による故障や性能低下を防ぐために定められています。
コネクタにおける定格電圧
コネクタの定格電圧は、コネクタ内部の絶縁体材料の性能や端子間の距離に依存します。
コネクタの内部には、電気を流す端子だけでなく、電流が意図しない経路(電圧が印可されている電極同士)に流れないようにするための絶縁材料が使われています。
電圧が定格を超えると、絶縁破壊やリーク電流の増加を引き起こし、ショートや故障の原因となります。
そのため、高電圧用途では、適切な絶縁材料の選定や、端子間ピッチの確保が重要です。
特に産業機器や電力設備向けのコネクタでは、耐電圧試験を実施し、安全性を確認することが求められます。
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