絶縁抵抗(Insulation resistance)

絶縁抵抗(Insulation Resistance, IR)とは

絶縁抵抗とは、電気回路や機器の絶縁性能を数値化した指標の一つであり、単位はオーム(Ω)またはメガオーム(MΩ)で表されます。

絶縁抵抗が高いほど、電流の漏れが少なく、絶縁性能が優れていることを意味します。

逆に、絶縁抵抗が低い場合、電流が不要な部分に流れ込む「リーク電流」が増え、誤動作や感電のリスクが高まります。

測定方法としては、「絶縁抵抗計(メガー、メガオームテスター)」を使用し、通常DC500VまたはDC1000Vの高電圧を印加して

漏れ電流を測定し、抵抗値を算出します。

コネクタにおける絶縁抵抗

コネクタの絶縁抵抗は、使用される絶縁材の特性や端子間距離によって決まります。

一般的に、インピーダンスを考慮した上でプラスチックなどの絶縁材料を使用し、端子間のリーク電流を最小限に抑えています。

また、コネクタの端子間距離が狭いと、絶縁性能が低下しやすいため、小型コネクタを設計する際には、

材料選定や表面処理技術が重要なポイントとなります。

絶縁抵抗は、環境条件にも大きく影響を受けます。

例えば、湿度の高い環境では絶縁材料が水分を吸収し、絶縁抵抗が低下する可能性があることから、

水分の侵入を防ぐため防水コネクタが採用されています。

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監修者

1990年~車載アンテナメーカーである株式会社ヨコオに入社。衛星通信機器の電気設計及びセラミックアンテナ及びフィルターの設計に従事し、その後車載通信機器事業部の電気設計管理職となり主に車載アンテナの開発を遂行。2018年~高周波コネクタ製品のトップシェアメーカーであるローゼンバーガーの日本法人であるローゼンバーガー・オートモーティブ・ジャパン合同会社に転職し、車載通信機器の開発で培った知識を生かし、マネージャーとして各OEM及びTier1へ製品の市場導入サポートを行っています。

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