ASA (Automotive SerDes Alliance)Motion Link(ASA-ML)とは

ASA Motion Link(ASA-ML)は、次世代車載通信に対応した新しいSerDes規格です。自動車向け高速伝送のために設計されたSerDes(Serializer / Deserializer)規格で、ASA(Automotive SerDes Alliance)によって策定されています。

目次

ASA(Automotive SerDes Alliance)について

ASAは、非対称SerDes技術の標準化を共同で推進する非営利の業界団体です。
現在、160社以上の会員企業が所属し、「ASA Motion Link」の産業化および普及に取り組んでいます。
会員には自動車メーカー、ティア1サプライヤー、半導体ベンダー、ケーブル・コネクタメーカー、試験機器ベンダー、試験機関など、自動車システム全体の関係者が含まれており、多様かつ専門的な視点がASA規格の実用性と市場適合性を高めています。

非対称SerDes構成

・上り:最大16Gbps(映像・センサーデータ)
・下り:~100Mbps(制御コマンド)
・高速・低遅延な映像伝送に最適

柔軟なケーブル対応

・同軸ケーブル(最大15m)
・差動シールドペアケーブル(最大10m)

ローゼンバーガーのASA Motion Link対応コネクタ

ローゼンバーガーでは、ASA Motion Link対応のコネクタおよびケーブルソリューションを提供しており、ASA公式サイトにおいても紹介されております。

・HFM®(High-Speed FAKRA-Mini):​最大28 Gbpsのデータレートと20GHzの周波数範囲に対応した次世代同軸コネクタ
H-MTD®(High-Speed Modular Twisted-Pair Data):​最大56 Gbpsのデータレートと20 GHzの周波数範囲に対応した次世代差動コネクタ
・RMC®(Rosenberger Mini-Coax):​最大9 GHzの周波数に対応する小型同軸コネクタ

ご検討・評価段階からお気軽にローゼンバーガーオートモーティブジャパンまでご相談ください。

監修者

1990年~車載アンテナメーカーである株式会社ヨコオに入社。衛星通信機器の電気設計及びセラミックアンテナ及びフィルターの設計に従事し、その後車載通信機器事業部の電気設計管理職となり主に車載アンテナの開発を遂行。2018年~高周波コネクタ製品のトップシェアメーカーであるローゼンバーガーの日本法人であるローゼンバーガー・オートモーティブ・ジャパン合同会社に転職し、車載通信機器の開発で培った知識を生かし、マネージャーとして各OEM及びTier1へ製品の市場導入サポートを行っています。

目次