SMBコネクタ(SubMiniature B Connector)とは

SMBコネクタは、SMAコネクタと同様に小型ですが、プッシュオン方式の結合を特徴とする高周波同軸コネクタです。

小型の高周波同軸コネクタとしては他に、SMA、SMPなどがあります。

特性インピーダンス:50Ω

周波数帯域:最大4GHz

用途:通信機器、測定機器、車載機器

SMBコネクタ(SubMiniature B Connector)の規格

 ・IEC 60169-10(国際規格)

  SMBコネクタの寸法、電気的特性、試験方法を規定し、国際的な互換性を確保。

 ・MIL-PRF-39012 (米国軍用規格)

  SMBコネクタを含むRFコネクタの機械的寸法や性能を規定

 ・CECC 22130(欧州電子部品認証規格)

  電気的特性、機械的特性、試験方法を定め、欧州の電子部品規格として適用

SMBコネクタ(SubMiniature B Connector)の特徴

プッシュオン方式により簡単に接続・取り外しが可能なため、高密度実装が求められる通信機器や測定機器で広く使用されています。​特に、機器内部の高周波信号の伝送や、狭いスペースでの接続に適しています。​

一方で、振動や衝撃の多い環境ではロックが外れやすいという課題があるため、車載用途では、SMBをベースに開発されたFAKRAコネクタが採用されており、耐久性と信頼性を向上させています。

目次

Rosenberger車載向けコネクタ

Rosenbergerは車載用途向けにFAKRAコネクタを世界中に提供しておりますが、これらはSMBコネクタをベースに、 車載環境での使用に適した設計が施されています。

監修者

1990年~車載アンテナメーカーである株式会社ヨコオに入社。衛星通信機器の電気設計及びセラミックアンテナ及びフィルターの設計に従事し、その後車載通信機器事業部の電気設計管理職となり主に車載アンテナの開発を遂行。2018年~高周波コネクタ製品のトップシェアメーカーであるローゼンバーガーの日本法人であるローゼンバーガー・オートモーティブ・ジャパン合同会社に転職し、車載通信機器の開発で培った知識を生かし、マネージャーとして各OEM及びTier1へ製品の市場導入サポートを行っています。

目次